強度を確かめたいなら… MIL規格をチェック！

「せっかく現場に導入するなら、頑丈なタブレットを導入したい」とお考えの方は多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、MIL規格のタブレットです。ここでは、MIL規格とは何か、詳しく解説します。

MIL規格とは？

アメリカ軍が物資を調達する際の基準

MIL規格（ミルきかく）の正式名称はA United States Defense Standardと言い、アメリカ国防総省が定めた品質基準のことです。アメリカ軍がさまざまな物資を調達する際の規格として使用されます。対象は、武器はもちろん、電化製品や精密機器、被覆類やアクセサリ類など多種多様。軍で使用するあらゆるものが対象になるといっても過言ではありません。

MIL規格の番号は「MIL-○○○-△△△□」という形式で表示されます。「○○○」の部分は標準を意味する「STD」か、仕様を意味する「SPEC」などが入り、「△△△」の部分には規格番号、末尾の□にはバージョンがアルファベットで入ります。

タブレットに関するMIL規格には「MIL-STD-810G」がありますが、これは米軍標準810号の第7版ということを意味しています。

MIL規格はどんなテストを
するの？

振動や落下などさまざまな試験を実施

主なテスト内容は、以下のとおりです。

• 振動：前後・左右・上下に振動を与えつづける
• 落下：26方向から落下させる
• 衝撃：1軸1方向につき3回 計18回の衝撃を与える
• 粉塵：6時間塵の吹きつけを行う
• 湿度：95%の環境で1週間以上耐えられるか
• 高温：動作時60度、非動作時71度
• 低温：動作時-28.89度、非動作時-51度

衝撃テストでは、1.22mの高さからタブレットを落下させ、動作を確認します。また振動テストでは、前後・左右・上下に1時間振動を与えつづけます。これらを行い、一定の基準をクリアしてはじめて、MIL規格に適合することができるのです。

ただしMIL規格は、すべての試験にクリアしなければ取得できないわけではありません。どの項目をクリアしているかは製品によって異なるので、製品選びの際によく確認してみてください。

強度や耐衝撃性を求めるなら
MIL規格準拠のタブレットを
選ぶべき

米軍が採用する基準、というといかにも軍事用の頑丈な見た目を想像する人もいるかもしれませんが、MIL規格は近年かなり浸透し、多くのメーカーがMIL規格準拠の商品を販売しています。タブレットでもさまざまな種類があるので、建設現場や食品工場、軍事訓練現場、製造業など、過酷な環境で使用するタブレットは、MIL規格を基準に選んでみてください。

MIL規格準拠のタブレットなら、市販のタブレット端末では対応できないような温度環境や粉塵が舞うような環境でも動作する上、衝撃や振動、水にも強いので、万が一端末を落としても壊れる心配がありません。また、中には、長時間稼働に耐える製品や、汚れに強く、消毒液を吹きかけても壊れない製品、画面視認性が高く、手袋をしたまま操作できるようなタブレットもあります。便利に使える機能が、より作業の効率化に貢献してくれるでしょう。

こちらのページでは、現場ごとにおすすめの堅牢タブレット・PCをご紹介しています。強度や耐衝撃性重視でタブレットを選びたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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