耐寒タブレット

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冷凍・冷蔵食品を扱う物流倉庫や寒冷地などでタブレットを活用するなら、耐寒タブレットを選ぶのがおすすめです。一般的なタブレットでは、寒さで思うように動かず、現場作業が中断してしまうかもしれません。ここでは、タブレットが極寒環境でうまく動作しない原因や対処法、おすすめのタブレットなどについて解説します。

目次

極寒環境になると
なぜタブレットは故障する?

リチウム電池がうまく反応しなくなる

「タブレットが熱くなりすぎると故障する」というのは多くの人が知るところ。しかし実は、寒すぎる環境でも正常に動作しなくなるというのはご存知でしょうか。

原因は、タブレットに使われているリチウム電池にあります。リチウム電池はエネルギー密度が高く、さまざまな電流に対応できるため多くの電化製品に使用されていますが、低温になると内部の化学反応が鈍くなり、バッテリー性能が低下することがあります。これにより放電容量が減少し、いわゆる「電池の持ち」が悪くなってしまう場合があります。

また、極端な低温環境では、バッテリーだけでなく液晶や内部部品の動作にも影響する可能性があります。だからといって、ホッカイロや暖房などで急激に温めるのは避けたほうがよいでしょう。急な温度変化によって内部に結露が発生し、故障につながる可能性があります。

一般的なタブレットでは
極寒環境に適応できない

一般的なタブレットの推奨環境は0~35℃(※)。0℃以下になったからといって即座にタブレットがシャットダウンするわけではありませんが、パフォーマンスが落ちる可能性は高まります。

特に、食品工場の冷凍庫や、寒冷地の物流倉庫ではマイナス気温も珍しくありません。タブレットによって対応できる動作温度は異なるため、実際に使用する現場の最低温度まで対応しているかを確認することが重要です。

対処法は、本体を極端な低温や急激な温度変化から守ること。とはいえ、冷凍環境で作業するたびに端末を別の場所へ移動させたり、温度が安定するまで待ったりしていては作業効率が低下してしまいます。

そこでおすすめなのが、極寒環境に対応できる耐寒タブレットを使うことです。低温環境に対応したタブレットなら、冷凍倉庫や寒冷地でも端末を活用できる範囲が広がり、作業の効率化につながります。

冷凍倉庫・寒冷地でタブレットを使う場面

冷凍倉庫や寒冷地では、商品の保管場所や在庫数の確認、入出庫の記録、ピッキングリストの照合、検品結果の入力など、さまざまな業務にタブレットを活用できます。紙の帳票を持ち歩く必要が減り、入力した情報をその場で共有できれば、事務所に戻ってから転記する手間や入力ミスの削減にもつながります。

入出庫・ピッキングの記録と在庫管理

冷凍食品を扱う物流倉庫では、商品の品番や数量、ロット、保管場所などを正確に確認することが重要です。タブレットで在庫管理システムを操作したり、対応するバーコードリーダーを接続して商品情報を読み取ったりできれば、作業者がその場で情報を確認・登録しやすくなります。利用できる機能は、端末の構成や導入するシステムによって異なります。

一方、低温で端末が反応しなくなったり、バッテリー切れで入力できなくなったりすると、作業を中断して紙に記録し、あとで再入力する必要が生じる場合があります。二重入力や記録漏れを防ぐためにも、実際の作業温度で安定して使える端末を選ぶことが大切です。

設備点検や屋外作業の記録

寒冷地の屋外点検や、冷蔵・冷凍設備の保守作業でも、タブレットは点検表の確認、写真撮影、作業報告の作成などに役立ちます。屋外では雪や雨、強い日差しが重なることもあるため、低温対応だけでなく、防塵・防水性能や画面の見やすさも確認しましょう。移動しながら使う現場では、落下や振動への強さ、片手で持ち運びやすいサイズ・重量も選定のポイントです。

耐寒タブレットを選ぶときのチェックポイント

現場の最低温度と動作温度範囲

耐寒タブレットを選ぶ際は、製品仕様に記載された「動作温度」を確認します。ここで見るべきなのは保管温度ではなく、電源を入れて業務に使用できる温度範囲です。たとえば、保管温度が低い温度まで対応していても、その温度で通常どおり操作できるとは限りません。

冷凍庫の設定温度だけでなく、搬入口や荷さばき場、屋外との出入りなど、実際に端末を使う場所の最低温度を把握し、現場の温度条件に対応できる製品を選ぶとよいでしょう。また、温度範囲の表示だけで判断せず、低温試験の条件や稼働時間も確認すると安心です。

バッテリーの持続時間と交換方法

低温環境では、端末によってバッテリー性能が低下し、使用可能時間が短くなる場合があります。長時間のシフトで使う場合は、カタログ上の駆動時間だけでなく、画面の明るさや通信、バーコード読み取りなど、実際の使い方に近い条件で稼働時間を確かめることが重要です。

予備バッテリーを用意する場合も、保管・使用できる温度や交換手順をメーカーの案内で確認しましょう。対応機種であれば、ホットスワップ機能も連続稼働を支える選択肢になります。たとえば、ZX80Wはホットスワップに対応するバッテリー構成を選択できます。ただし、対応の有無や利用条件は機種・バッテリー構成によって異なります。

手袋での操作性と画面の視認性

冷凍倉庫では防寒用の手袋を着けたまま操作することが多く、一般的なタッチパネルでは反応しにくい場合があります。手袋でのタッチ操作に対応するか、手袋・ペン・水滴などの状況に応じてタッチモードを切り替えられるかを確認しましょう。

手袋の素材や厚みによって操作感は変わるため、導入前に現場で使用している手袋を使って、ボタン選択や文字入力、バーコード読み取りなどを試すのがおすすめです。また、屋外や雪の反射光がある場所では、画面の輝度や表示の見やすさも作業効率に影響します。

防塵・防水や耐落下性能も確認

低温環境では、結露や水滴、粉塵、荷物との接触、端末の落下など、温度以外のリスクも考えられます。そのため、動作温度だけでなく、防塵・防水性能を示すIP等級や、落下・振動に関する試験内容も確認するとよいでしょう。

ただし、これらの性能があっても、すべての使用状況で故障しないことが保証されるわけではありません。端末に付着した水分の処理方法や、使用可能な洗浄剤、コネクタの取り扱いなども含め、現場の運用ルールを決めておくことが大切です。

低温環境と暖かい場所を行き来するときは結露に注意

冷凍庫から暖かく湿度の高い場所へタブレットを移動すると、温度差によって本体表面や内部に結露が生じることがあります。水分が端末内部に入り込むと、誤作動や故障につながる恐れがあるため注意が必要です。

結露が疑われる場合は、電源を切り、ケーブルや電源アダプターを外したうえで、メーカーの取扱説明書に従って対処してください。急激な温度変化を避け、結露が解消するまで使用を控えることが重要です。暖房器具やドライヤーで急速に温めることも避けましょう。具体的な対処方法は製品ごとに異なるため、必ず対象機種の案内を確認してください。

耐寒タブレットの導入時は、仕様表だけで決めるのではなく、実際の作業場所で評価することもポイントです。最低温度になる場所での起動・操作、手袋を着けた入力、バーコード読み取り、Wi-Fiなどの通信、連続稼働時間を確かめると、導入後のミスマッチを抑えやすくなります。現場の作業内容と使用条件を整理したうえで、温度性能に加えて堅牢性や操作性、運用方法まで含めて選定しましょう。

極寒環境で壊れにくい
耐寒タブレットは?

ZX80W

ZX80W キャプチャ
引用元:日本ノヴァシステム公式HP
https://jnovas.com/product-list/zx80w/

動作温度範囲は-29℃~63℃
寒冷地や冷凍環境にも対応

ZX80Wは、米軍向け製品も手掛けるGetac製の8型堅牢Windowsタブレットです。IP67の防塵・防水性能や耐衝撃・耐振動性能、約1.8mの耐落下性能など、過酷な環境での使用を想定した堅牢性能を備えています。

特に動作温度範囲が広く、-29℃~63℃の環境で動作可能。MIL-STD-810Hに基づく試験では、-29℃の低温環境で72時間連続稼働する低温動作試験も行われています。冷凍倉庫や冬季の屋外など、一般的なタブレットでは性能低下が懸念される低温環境での使用にも適しています。

さらに約1.8mの耐落下性能や耐振動性能を備えているため、倉庫内を持ち運んで使用するほか、振動が発生しやすい車両や設備周辺で活用する際にも検討しやすいモデルです。

雪の反射光がある屋外でも
1,000nitsの高輝度で見やすい

ZX80Wは、8型WUXGA(1,920×1,200)のLumiBond®ディスプレイを搭載しています。輝度は1,000nitsで、Getacのサンライトリーダブルテクノロジーにも対応。雪面から強い光が反射する寒冷地の屋外などでも、画面の表示内容を確認しやすい仕様です。

また、雨モード・手指モード・ペンモードの3つのタッチモードを切り替えられます。水滴や手袋を検知して誤操作を抑える設計となっているため、防寒用の手袋を着用するような低温環境でも操作しやすいのが特徴です。

ZX80Wの主な仕様

型式 ZX80W
OS Windows 11 IoT Enterprise LTSC
CPU Qualcomm® QCS6490, Octa-core 1.9GHz
(最大2.7GHz)
メモリ/ストレージ 12GB LPDDR5
256GB UFS
GPU Qualcomm® Adreno™ 643 GPU
NPU Qualcomm® Hexagon™ プロセッサー搭載
最大13 TOPS
第6世代 Qualcomm AI Engine
通信 Wi-Fi 6E 802.11ax
Bluetooth (v5.2)
オプション:Dual SIM (Nano-SIM 4FF and e-SIM)
オプション:4G LTE mobile broadband
オプション:5G Sub-6
オプション:専用 L1/L5 GPS
ディスプレイ 8型 WUXGA (1920×1200) TFT液晶
画面保護フィルム付き
1,000 nits LumiBond® ディスプレイ(Getac sunlight readable technology)
静電容量式マルチタッチパネル
I/O Interface USB 3.2 Gen 1 Type-C w/ DP & PD ×1
MicroSD ×1
ドッキングコネクタ ×1
カメラ 800万画素カメラ(前面)×1
1,600万画素オートフォーカスカメラ(背面)×1
拡張 オプション:バーコードリーダー、RFID等を増設可能
セキュリティ ケンジントンロック
電源 内蔵リチウムイオンバッテリー(3.86V、標準容量4060mAh、定格容量3950mAh)×1
オプション:リチウムイオンバッテリー(3.84V、標準容量4990mAh、定格容量4870mAh)※ホットスワップ可能
外形寸法(WxDxH)/重量 外形寸法:幅234×奥行149.8×厚み17.6mm
重量:約590g
堅牢性能 MIL-STD-810H
IP67
耐衝撃・耐振動
約1.8m耐落下性能
オプション:ANSI/UL 121201, CSA C22.2 NO. 213 (Class I, Division 2, Groups A, B, C, D)
動作温度 -29℃~63℃
保存温度 -51℃~71℃
湿度 95% RH(結露無きこと)
規格認証 MIL-STD-461G、MIL-STD-810H、CE、FCC、UL、CCC、IEC 62368-1
保証 3年間過失故障保証
※保証の詳細・期間延長については要問い合わせ
※使用する場所や電波状況によりBluetoothの通信距離は異なります。使用状況によっては周辺機器とBluetoothの電波が干渉を受ける可能性があります。
※選択するオプション、アクセサリによって重量とサイズは異なります。
※MIL-STD-810Hは第三者認証機関にてテストされています。
寒冷地や冷凍環境でも
頼れるZX80W

ZX80Wは、-29℃までの低温環境で動作可能な堅牢タブレットです。MIL-STD-810Hに基づく低温動作試験では、-29℃環境で72時間の連続稼働試験を実施。IP67の防塵・防水性能や約1.8mの耐落下性能、耐衝撃・耐振動性能も備えています。さらに1,000nitsの高輝度ディスプレイと手袋を想定したタッチモードにより、冷凍倉庫や寒冷地の屋外などでも使いやすい仕様です。

SUMMARY
極寒環境で使用するなら
耐寒タブレットがおすすめ
堅タブism

作業の効率化や生産性向上、省人化などを目的として、多くの現場にタブレットが導入されています。特に、体力的に大きな負担となる冷凍倉庫での作業、寒冷地の科学調査などでは、タブレットに注目している人が多いでしょう。

おすすめは、極寒環境でも使用できる耐寒タブレットです。こちらのページでは、低温をはじめとする過酷な現場に対応した堅牢性の高いタブレット・PCをご紹介しています。現在お使いのタブレットで不便を感じている方、導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

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工業用タブレット・PCの輸入販売で
30年の実績
耐熱・耐寒・防塵・防水・耐衝撃を
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日本ノヴァシステム株式会社の公式サイト ※画像引用元:日本ノヴァシステム公式HP(https://jnovas.com/)

日本ノヴァシステムは1991年設立の池袋に本社を置く機器メーカー・販売代理店です。理化学機器、臨床検査機器の設計開発に携わってきた経験と、自社で工業用コンピュータを製造販売してきた30年(※)に渡る実績が強み。国内にある自社工場にて、企画から製造、検証、保守サービスまでを一貫して行っています。
防衛用途PCの設計・製造・販売で知られるGetac社、耐久性と使いやすさを追求するCincoze社の製品など、堅牢性の高いタブレットPC・ノートPCを多数販売。取り扱い製品については全て、東京の自社工場にてインストール、キッティング、検品まで対応しています。

2024年10月時点、参照元:日本ノヴァシステムHP
(https://jnovas.com/)
LINE UP
主な製品ラインナップ
ZX80W
ZX80W
  • 動作温度範囲は63℃で、酷暑環境の建設現場などにおすすめ
  • 米国国防総省制定「MIL-STD 810H」のテストを多数クリア
  • 手袋しながらのタッチでも快適な操作性を実現
X600 Server
X600 Server
  • 軍事訓練や災害現場など、衝撃に強い防衛用途ノートPC
  • 独自のディスプレイ採用で、直射日光下でも反射しにくく見やすい
  • 停電などの電力トラブル時も単独で安定した電源供給が可能
DI-1100
DI-1100
  • 2発熱が少ないCPUを採用。24時間稼働の製造工場などにおすすめ
  • 8世代のIntel Core i7/i5/i3-Uシリーズプロセッサを搭載
  • 高い拡張性も備え、運用環境に合わせた柔軟な対応
NS820の製品画像
NS820
  • 8インチ・約690gの軽量設計で持ち運びやすい
  • 6,400万画素の高精細カメラを搭載し、建設・点検現場での記録撮影に活躍
  • IP67の防塵・防水性能とMIL-STD-810Hの耐衝撃性能を備える